2026年6月|小学4年生授業レポート③_0615_Mon
- 3 日前
- 読了時間: 6分
2026年6月15日(月)
先週とったタンポポの綿毛がもう発芽していました!
根はまだ沈黙しています。

📘 論理国語
テーマ:言葉のつながり
ステップ9「言葉のつながり」に入りました。
私たちは文を話すとき、いろいろな言葉をつなげて話しています。
その「何と何がつながっているか」を、矢印で目に見える形にしてみよう、というのが今回のテーマです。
まずは土台として、主語・述語・目的語を整理し、そこに「飾り言葉(修飾語)」を足しました。
「大きなりんご」の「大きな」は、りんごを説明している飾り言葉。
たとえば述語「あげます」につながるのは「水を」「花に」「毎朝」。
でも「”花壇の”あげます」はおかしいよね、と一つずつ確かめていきました。
「つながらない」と感じる感覚も持ってほしいです。
🏺 文章読解&探究
題 :世界にほこる和紙
種類:説明文
語彙:よります(=原因・理由)、おだやかな、修復、特徴、繊維
いつものように音読から始めました。
まず立ち止まったのが「よります」。
「紙が長持ちするかどうかは、作り方の違いによります」――この「よります」ってどういう意味?と問いかけました。
読み飛ばしてしまいがちな一語ですが、ここが分からないと文の意味が取れません。
子どもたちが辞書で調べてたどり着いてくれました。「つまり“作り方が理由となって、紙が長もちするかどうかが決まる”ってことだね」と整理。
次は「穏やかな環境」。
“のんびりして静か”と調べてくれていた意味を答えてくれました。
「でも、この文章の中ではどういう意味で使われている?」
と確認しました。
辞書の意味と、文章中の意味はそのままストレートに解釈できない別物だからです。
「普通の状態とあまり変わらない、ということ。高い温度でもないし、薬品も使わない。それを穏やかな環境と表現しているんだね」と確認しました。
「修復」では、絵画や手紙の修復に和紙が使われている、という記述から、実際の美術品修復のドキュメンタリー映像を一緒に観ました。
でんぷんのりや霧吹きを使い、掛け軸や屏風を一枚ずつ直していく職人さんの仕事ぶり。
「ひとことで“修復”って書いてあるけど、とても難しい職人の技術なんだよ」と映像を見ながら確認しました。 ★和紙での修復
🧠 クリティカルシンキング
テーマ:なぜ和紙は広く使われないのか? ――ものを買うときに人は何を考えるか(QCD)
宿題で考えてきた「問い」の発表。
「和紙の繊維はどれくらいの長さなんだろう」
「なぜ和紙は作るときに薬品を使わないのか」
「繊維の長さと破れにくさには、どんな関係があるんだろう」――ちゃんと考えて読まないと出てこない問いが次々に出てきました。
頭を使っている証拠です。
私からは、参考として“こんな問いが立てられたらよかったね”という見本も配りました。
その中の一つがこれ。
「和紙は破れにくく、長もちするのに、どうして世の中ではあまり使われていないんだろう?」
この問いが、今回のクリティカルシンキングのテーマです。
文章中には和紙のいいところがたくさん書いてあります。
じゃあなんで使われないの?この探究はとても高度ですが、世の中を良く知るためには面白いテーマだと思い、選びました。
(当たり前ですが)みんな難しそうだったので、考えるヒントと体験の意味もこめて和紙が実際どんなものかを見てもらいました。
和紙の実物を配って観察。
「これが和紙!」「たしかに破れにくいかも」と感想を漏らしていました。
実際に筆ペンで書いたり、鉛筆で書いて、それを消しゴムで消したり。
手ざわりや書き心地まで、五感で確かめる時間です。
そうすると、鉛筆で書いた文字が消えにくいことが分かります。
そこで現代の筆記用具とのミスマッチが分かります。
また、「この和紙ってつくるのに手間がかかるんじゃない?」と気づいた子もいます。
とてもいい視点で、つまりそこから何が言える?と思考を深めていきました。
次にこの和紙でできたノート1冊はいくら?
高いと思ったのでしょう「2000円!」「3000円!」と次々。
正解は1400円!
すると「安いじゃん!」という意見も。
まだ小学生には、この値段の感覚を伝えるのはやはり難しいと感じました。
どういうことかというと、数字だけを見てしまうからです。
モノは関係なく、100万円は高いけど、100円は安いという感じです。
100万円の自動車と、30万円の自転車を比べた場合に、後者を安いと感じてしまうんですね。
なのでこう説明します。
「みんなが使っているノートは100円~150円くらいの10倍の値段。しかもページ数も少ない。安くないよね」と確認しました。
こう説明すると納得してくれました。
これらの議論を経て、モノを買うときに何を考えるのか?
①品質:Quality
②値段:Cost
③納期(手に入りやすさと表現):Delivery
に少し触れ、今回の議論は終わりました。
では、それを皆はどうやって判断しているのか・・・?特に品質。
ここまで話したかったですが、途中からみんなの集中力が切れたので次週に回します。
授業の終わりに、改めてこんな話をしました。
「みんながどれだけ予習してきたか、考えてきたか、授業に真剣に取り組んでいるかで、授業の質は変わってくる。みんなで良い授業を作るんだ、という気持ちで来てほしい。」
🎯 その他のエピソード
●探究
「正倉院」が出てきたことから、奈良ってどこ?と白地図でクイズを出しました。
東大寺に行ったことがある!と言った子は何となく場所を覚えていて感心しました。

●子供ならではの気づき
おやつを出した際に、「このお菓子昔よりクッキーが小さくなってる!」と気づいた子がいました。
とても鋭い観察眼です。笑
子どもにとってお菓子は死活問題なのでしょう。
「ステルス値上げ」という話題で、ステルス戦闘機をみながら「値段は同じなのに中身が小さくなったら、実は値上げだよね」、こういうのはステルス値上げっていうんだよと説明。
●世界一深い穴
「せかいの真ん中にいる虫は?」というクイズから、「世界で一番深い穴は何キロ?」という話になりました。(正解は、蚊。「せかい」の真ん中は"か")
クイズを出してみると「3000キロ!」という勢いのある答えも。
Youtubeで見た!という知識を持っている子もいましたが、それはSFの話で現実との区別が曖昧な点が心配です。鵜呑みにしないのは大事ですね。
正解は、ロシアが掘った穴で約12キロ。地球の半径6400キロからするとほんのわずかで、「人間は地球の薄皮一枚しか掘れていない」という事実にみんな驚いていました。
なぜそれ以上掘れないのか?その深さってどれくらい深いのか?など夏期講習の理科などで触れたいと思います。

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