top of page

2026年6月|小学4年生授業レポート③_0617_Wed

  • 8 時間前
  • 読了時間: 6分

2026年6月17日(水)小学4年生クラス


📘 論理国語


テーマ:言葉のつながり


これまで主語・述語や助詞・助動詞といった「言葉ひとつひとつ」を学んできましたが、今回からは少し視点を上げて、「文の中で言葉同士がどんなふうにつながっているか」を勉強していきます。

主語・述語・目的語の論理的なつながりに加えて、修飾と被修飾のつながりを矢印で目に見える形にしていきました。


問題文をちゃんと読まないと解けない問題では、見事に引っ掛かっている子がいました。笑

ここは強調しておきたい点ですが、国語に限らず「問題文やグラフの読み方」は非常に重要で、そこを捉え間違えると的外れな回答になってしまいます。

この「問題文の読み方」は太郎塾で非常に意識して教えています。


🏺 文章読解&探究


題 :世界にほこる和紙

種類:説明文

語彙:繊維、よります(=原因・理由)、穏やかな環境、修復、当時

要約:和紙は洋紙にくらべて繊維が長く、高い温度や薬品を使わない「穏やかな環境」でつくられるため、破れにくく長もちします。だからこそ、奈良の正倉院に約1300年前の和紙が1万点以上も残っており、今も絵画や手紙といった作品の修復に使われている――そんな和紙のすごさを伝える説明文です。


いつものように音読から始め、読み飛ばしてしまいがちな一語を一つずつ立ち止まって確かめました。たとえば「繊維」。「煮物のかぼちゃを食べていると、すじみたいなのが出てくるでしょう。あれが繊維のイメージだよ」と、身近な例から意味をつかみました。「よります」は「依存」の「依」と結びつけて、原因・理由を表す言葉だと整理。「穏やかな環境」は、辞書の意味だけでなく「この文章の中ではどういう意味か」を問い、「高い温度でもなく、薬品も使わない。普通の状態からあまり変化させないこと」とたどり着きました。


探究では、正倉院から話が広がり、「奈良ってどこ?」と白地図クイズに。

和紙の手すきの工程と、洋紙を機械で大量生産する工程を動画で見比べたり、紙を切る産業用カッターが両手ボタンや赤外線で安全を守るしくみを観察したりと、興味の枝が次々に伸びていきました。最後は本文への質問づくり。


私は産業機械の営業経験があるのですが、それらの商品の世界3大展示会というものがあります。

アメリカ、ドイツ、日本で行われます。

2年に一度の展示会が、今年の10月末に東京ビッグサイトであります。

機械の価格はおおざっぱに500万円~1億円くらいです。

これらの機械は各企業の工場に入り、独自のノウハウによって運用されているためほとんど見ることはできません。なので、世界中の機械が集まるこの展示会は、一度足を運ぶ事をお勧めします。手続きすればだれでも自由に入れます。


第33回日本国際工作機械見本市(通称JIMTOF;ジムトフ)


🧠 クリティカルシンキング

テーマ:なぜ和紙は破れにくく長もちするのに、世の中では洋紙が広く使われているのか?/その情報、信じていい?


皆に考えてきてもらった質問の中で面白かったものを紹介します。

①和紙は破れにくく長もちするのに、なぜ世の中では洋紙が広く使われているのか?

②絵画などを和紙で修復すると書いてるけど、修復したらそれは偽物じゃないのか?


①はみんなでこの後探究しました。

②は確かに言われてみれば深い問いで、「何をもって本物とするのか?」は議論が分かれそうです。


「これだけ優れているのに、どうして世の中では和紙よりも洋紙が広く使われているんだろう?」


子どもたちからは動画を観たので「手作業で面倒だからじゃない?」といった仮説が出てきます。

面倒だとなんで普及しないの?

このように問いを投げかけて、論理的に深掘りをしていきます。

「ちょっと待って、考えたい!」

と考えることが好きな子が多いので、こんな発言もあります。


次に、実際に和紙に鉛筆で書いて、消しゴムで消してみる体験を。

すると「消えない!」「ボロボロになる!」と声が上がりました。

「これは、どうしてだろう?」と問いかけます。


「あ!、和紙は筆で書くものだからじゃない?」

今の鉛筆・消しゴム文化とは相性が合わないのです。


さらに、ふだん使うノートが200円くらいなのに対して和紙のノートはぐっと高い、という値段の比較も。ここから私は、ものを買うときに人が考える3つのものさし――価格(Cost)・品質(Quality)・納期(Delivery)、英語の頭文字でQCDを紹介しました。


納期の話では、「たとえ1円ですごくいい車が買えても、届くのが50年後なら買わないよね。すぐ手に入ると嬉しいよね?だからAmazonは翌日配送をがんばっているんだ」と具体例で説明しました。


最後に、ではその3つの物差しをどうやって判断するのか?

一昔前なら、カタログを読んだり、店員さんに聞いたりという感じだったと思いますが、これらはポジショントークとなるので額面通りには受け取れません。


現代はどうか?

商品レビューの評価ですね。

モノやお店を決める時、これらを気にしない人はほとんどいないと思います。

それほど商品レビューの評価は、重要です。

食べログ、GoogleMap、Amazonのレビューが代表的ではないでしょうか?


そして今回いちばん子どもたちの目の色が変わったのが、「レビュー(口コミ)は信じていいのか?」という問いです。

私が実際にネットで買った筋トレグッズに、こんな案内状が同封されていました。

「星5のレビューを書いてくれたら2000円分のギフト券をプレゼント」――これを見せると、「えっ、嘘でしょ!?」「それ書いてあるの!?」と教室は騒然。

「自分で考えるんじゃなくて、人が考えた評価を、自分の評価にしちゃっている」――多くの人が星の数だけを見て買い物をしている現実に、子どもたちはハッとしていました。


こんな裏の仕掛けが存在すること理解してほしく、またレビューを鵜呑みにすることは判断を人に任せているとも取れます。

パパっと買った私は、まんまと騙されました。笑

当てになるのか?という問題はありますが、サクラチェッカーという正しい評価がなされているか?を判断するサイトまであります。


宿題は、練習問題、語彙調べ、文章読解の要約、そしてクリティカルシンキングのテーマについて「質問」を考えてくること。

「質問ができるということは、ちゃんと考えながら読めているということ。逆も同じだよ」と伝えました。

最後に、この塾の大切にしていることも改めて話しました。

「みんながどれだけ考えてきて、宿題をして、発言してくれるか。みんなの力がないと、いい授業にはならないんだと。受け身ではなく、一緒に授業をつくる仲間として来てほしいと願っています。




太郎塾では小学生~中学生まで体験授業を随時受け付けています。

「国語力・好奇心・考える力」を育てたいとお考えの保護者様、お気軽にお問い合わせください。


▶ 無料体験のお申し込みはこちら

コメント


bottom of page