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2026年6月|小学5年生授業レポート③_0617_Wed

  • 11 分前
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2026年6月17日(水)小学5年生クラスの授業レポートです。


📘 論理国語:言葉と言葉の「つながり」を見る


これまで主語・述語や助詞・助動詞といった、一つひとつの言葉の役割を勉強してきました。今回はそこから一歩進んで、「文の中で言葉同士がどうつながっているか」を見ていこう、という話をしました。テーマは「修飾」と「被修飾」です。


いきなり用語を覚えさせるのではなく、まず「被」という漢字から入りました。「『被』がつく言葉、何か知ってる?」と聞くと、ある子が「被害の被だ」と答えてくれます。

「じゃあ被害ってどういう意味?」とつないでいき、「被害者は害を受けた人」「被疑者、被告人も『〜される人』だよね」と確認しました。

そこから「『被』は受ける・被るという意味。だから被修飾語というのは、修飾される側の言葉なんだよ」と伝えました。

漢字一文字の意味が分かると、難しそうな文法用語もスッと腹に落ちる。言葉は丸暗記するものではなく、意味から考えていくものだと感じてほしくて、こういう入り方をしています。


理科では被子植物で、「被」が出てきますね。


🏺 文章読解&探究:紙の本と電子書籍、読書体験の未来


【題名】読書体験の未来(電子書籍と紙の本をめぐる評論) ※本文の正式タイトルはテキストでご確認ください

【種類】評論

【語彙】速報性/ライブ性/無限性/利便性/分がある/アーカイブ/意見の一致を見た/チョイ役/伏線・伏線回収

【要約】ニュースを伝えるという点では、速報性・ライブ性・無限性・利便性の四つでネット(電子書籍)が紙の本を圧倒している。しかし紙の本には電子書籍にない「厚み」という強みがあり、読み手は自分が今その本のどのあたりを読んでいるかを常に感じ取れる。本文は両者の良さを比べながら「読書体験の未来」を考えていく評論です。


今回の文章は、「読書体験の未来」をめぐる評論でした。

いろんな抽象語が出てきて、イメージを掴むのが大変だった気がします。

インターネット(電子書籍)と紙の本を比べながら、それぞれの良さを考えていく内容です。文中では筆者が内田樹さんと交わした対話も登場し、読み応えのある一本でした。


まず、ニュースを伝えるという点では、ネットには紙の媒体にはかなわない強みがあります。本文では「速報性・ライブ性・無限性・利便性」という四つの言葉が出てきました。「今起きたことをすぐ伝えられる(速報性)」「編集が入らず生の様子が流せる(ライブ性)」「ページを無限に増やせる(無限性)」「検索や保存に長けている(利便性)」と、一つずつ言葉の意味を確かめていきました。


途中、「ネットには圧倒的に『分がある』」という一節で、ある子が「差がある?」と答えてくれました。惜しい!「『分がある』は、ただ差があるだけでなく『勝っている』という意味だよ」と伝えると、なるほどという顔。

「アーカイブ」という言葉も、私のGmailを開いてアーカイブする作業を見てもらいました。

アーカイブで大事なことはこれは削除しているわけではなく、別の場所にまとめて置いてあるという点です。

デジタルの世界を可視化するようなタイミングがあれば全体像を見せられればと思います。

本文に出てきた「Kindle」については、実際の端末を紹介する動画も見てもらいました。


この文章で面白いのは、後半で「紙の本にあって電子書籍にないもの」へと話が転じるところです。それは本の「厚み」(専門的には「束(つか)」と言います)。

「自分が今その本のどのあたりを読んでいるか、読んでいる個所の前後の厚みで分かる」という指摘です。

ここで「意見の一致を見た」という少しおしゃれな表現が出てきたので、その意味も確認しました。 個人的に何を対比しているのかなーと思いながら読んでいましたが、 目的による違いの対比だと考えています。「情報だけ欲しい」vs「ストーリーを楽しむ」。 ミステリーを読んでいる人は犯人を知りたくて読んでいるわけではありませんもんね。

後者は本の本の厚みによって自分の位置情報が分かって読み方に違いがでることが良いという主張です。

さらに本文には「チョイ役」「伏線」という言葉も登場します。

「チョイ役って分かる?」とアンパンマンを例に「メインはアンパンマン。たまにしか出てこないキャラがチョイ役だよね」。

「SLマンとか、おむすびマン」と言ってもなんだか伝わっていない表情だったのですが「カバオ君」で納得してくれました。笑


探究は、本文をきっかけにあちこちへ広がりました。

「生物と無生物の境目はどこか」という話から、福岡伸一さんの『生物と無生物のあいだ』を紹介し、「ウイルスは生物か?」を考えました。

ある子が「じゃあ寄生虫は?」と鋭い質問。

ここは説明が難しかったですが、質問力が上がっています!


もう一つは、新聞の話。

「1990年代半ばから新聞・雑誌の販売数が激減した」という本文に関連して、購読部数の減少を示すグラフを見てもらいました。

2010年ごろから新聞の販売数が右肩下がりなのですが、この年は日本でのスマホ元年と言われる年なので因果関係がありそうです。

データの重ね合わせで解釈していくことは、広範な知識や仮説を立てる力が必要です。


🧠 クリティカルシンキング:その情報、本当に信じていい?


クリティカルシンキングでは、「ものを買うとき、どんな基準で選ぶ?」という問いから始めました。「価格」「実用性」と次々に意見が出ます。そこで「大事だと言われている基準が三つあるんだ」と紹介したのが、品質・価格・納期の頭文字をとった「QCD」というビジネスの考え方です。「実用性は品質、手に入りやすさは納期。これは正解というより、考えるときの一つの道具だよ」と添えました。


では、その「品質」を今の時代はどうやって判断しているか。子どもたちからすぐ「レビュー」「口コミ」という言葉が出てきました。ここからが今日の核心です。

私は、実際にAmazonで買った商品に同封されていた「謝礼を払うのでレビューを書いてください」という依頼の紙を見せました。さらに、高評価がついた商品ページを示しながら、「この星の数、本当に信じていい?」と問いかけます。


「これがなぜ問題かというと、自分の頭で考えなくなって、人の意見だけで判断してしまうからなんだ」。

情報をうのみにせず、一度立ち止まって自分で吟味する——その姿勢こそ伝えたかったことです。

適当に買い物をして引っ掛かった私が言うのも変ですが笑


比較的ごまかしにくい例としてGoogleマップのレビューを取り上げ、評価点だけでなく「レビューの件数」や「具体的なコメントの中身」まで見て総合的に判断する読み方も実演しました。低い評価がついたお店のコメントを読み解きながら、「数字の裏側を想像する力」を一緒に味わいました。


この日は、ある生徒が持参していた日本の歴史漫画から、皇位継承の話題にも少しだけ触れました。

歴史を振り返ると、江戸時代に朱子学が普及するまでは日本での組織のトップは女性であることが良くあったと本で読んだことがあります。

卑弥呼や天照大御神(あまてらすおおみかみ)は典型的な例だと思います。

「女系・男系・女性・男性天皇」という区別があることに触れつつ、「これはとてもセンシティブな問題だから、また落ち着いて話そうね」と一区切り。

世の中には、簡単に白黒つけられない問いがたくさんある——そのことを感じてもらえたら十分だと思っています。


知識をただ覚えるのではなく、目の前の言葉や情報に自分から「なんで?」「本当に?」と問いかけられる力を育てたい。

今日もそんな願いを込めて、文法から買い物の判断まで、たっぷり寄り道をしながら考え抜いた一日でした。



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