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2026年4月|小学4年生授業レポート②_0413_Mon

  • 4月14日
  • 読了時間: 9分

今日からまた新しい生徒が加わり、大盛り上がりでした!

太郎塾の授業は毎回内容は決まっていますが、みんなの疑問や興味関心によって10~20%程度毎回変わります。


📘 論理国語


テーマ:対立する言葉(対比・反対語)


前回学んだ「具体と抽象(イコールの関係)」を復習した後、今回は「イコールじゃなくて"逆"の関係」——対立する言葉の練習に入りました。


「具体と抽象ってなんだったっけ?」と問いかけると、「まとめる言葉と詳しくすること!」と返ってきました。


面白かったのはくじに「外れる」の反対の言葉について。

「当てる」と答えた子がいて、いや「当たる」でしょ!という子が出ました。


では、なぜ「当てる」ではなく「当たる」が正解なのか?説明できるか問いかけました。

ある子が「当たるは、もう結果が出ちゃった感じ。当てるは当てに行く感じ」と説明してくれました。

なかなか鋭い感覚です!

少し脱線して、「くじを当てる」とは言うけど「くじを当たる」とは言わない——つまり「〜を」とつながるかどうかで動詞の性質が変わるという話をしました。

「ドアが閉まる」と「ドアを閉める」、「お楽しみ会が始まる」と「お楽しみ会を始める」。

いわゆる自動詞・他動詞の入り口です。

まだ本格的に扱う段階ではありませんが、「こういう違いがあるんだ」と頭の片隅に置いておくだけで、今後の国語力に効いてきます。


🏺 長文読解&探究


・題:アブラコウモリと都市のヒートアイランド現象(説明文)

・語彙:温暖化、ヒートアイランド現象、主に、アスファルト、発散/収束、蓄える、非常に、年々、元日/元旦、哺乳類、種(しゅ)

・要約:日本に生息する多くのコウモリの中でも、都会で急増しているアブラコウモリ。なぜ東京都心部のような場所で増えているのか?——ヒートアイランド現象による都市の温暖化と、それに伴うエサ(昆虫)の増加が原因として挙げられています。クリスマスや元日の夜でも飛び回るほど、都会は彼らにとって住みやすい環境になっているという内容です。


「日本では多くの種類のコウモリが見られる。中でもアブラコウモリは……」


まず冒頭の一文から。「この"中でも"って、何の中?」と問いかけると、「日本の中?」かな、「コウモリの種類の中でも!」と返ってきました。

文章の最初で「誰(何)についての話か」を正確に捉えること。ここを曖昧にしたまま読み進めると、あとで何がなんだかわからなくなります。


音読を進めると、「温暖化って何?」と聞いてみました。

「人間のクーラーとか暖房とかガスとかいっぱい使うせいで、地球が熱くなってる現象。」

合ってますね。

でも、「温暖化とは何か」と聞かれたら、「地球が熱くなること」——これだけでいい。

クーラーやガスは「原因」であって、温暖化そのものは「結果」です。

聞かれたことに対して、原因と結果を区別して答えること。

普段の会話でそんなこと言っていたら嫌われますが、受け答えの正確性についてはとても大切です。


次に「ヒートアイランド現象」が登場。音読では難しい言葉に詰まりながらも頑張って読んでいました。

都市の温暖化の原因として本文では2つ挙げられています。

①昼間にアスファルトやコンクリートが蓄えた熱が夜になっても発散されにくいこと

②自動車やエアコンの室外機などが24時間熱を出し続けていること


この2つを正確に読み取る練習では、接続助詞の「と」に注目しました。

「"〜ことと、〜こと"——この"と"で分かれるんだよ。」

ある子が「"ことと"って書いてある!だからここから2つ目の話なんだ!」と気づいてくれました。文章の中の小さな言葉に注意を向けられるようになると、読解力は確実に上がります。


●語彙の探究:「発散」と「収束」


「発散」が出てきたので、まずイメージから。

「ストレス発散の発散だよ。まとまったものがバーッと広がっていく感じ。」と説明すると、ある子が「シューンって飛んでくやつ?」と身振り付きで反応してくれました。

「実は学校でストレス発散でXXしてるんだ!」といっていました。(非公開)

クレヨンしんちゃんのネネちゃんを思い出しました。

対義語は「収束」。

広がるのが発散、逆に一つに集まっていくのが収束。さっきやった「対比の関係」そのものですね。

こういう言葉をセットで覚えておくのは超大事です。


●「年々増える」って、どう増える?

「年々ってどういう意味?」——「毎年増えてる!」と即答。

「じゃあ、どういうふうに増えると思う?」


ここから少し数学的な探究に入りました。紹介したのは3つの増え方のパターンです。


①まっすぐ増える(一定の増え方)

②増え方がどんどん増える(最初はゆっくり、後から急激に伸びる)

③増え方がだんだん減る(最初はグッと伸びるけど、だんだん伸びにくくなる)


「だからコウモリがどう増えてるかわかんないんだよ。爆発的に増えてるのかもしれないし、増え方が減りながら増えてるのかもしれない。」

増え方のパターンを知っておくと、「年々増えている」という一文の見え方が変わります。「年々」という一語から、ここまで思考を広げられるのが面白いところです。


●アブラコウモリが増える要因説明の不足について

これもみんなで話し合いました。

この文章で説明されている「コウモリが増える理由」で抜けている観点は何か?

みんな一生懸命考えてくれました。

ヒントちょうだい!というので、今日学んだ「対比」と伝えると、「減らない理由?」と小さな声で半信半疑で回答してくれました。

「そう!正解!」

コウモリが増える要因を言っているけど、減らない要因つまり天敵に関する言及がない点が私は気になります。

食物連鎖ではコウモリも餌になり得るので、その餌が増えると必然的にコウモリの天敵も増えるはずですよね?

おそらく、その天敵が増えないからコウモリが増えているのではないか?

では、なぜ天敵が増えないのか?

そもそも天敵は何か?

探究、思考の連鎖が続きます。

このように文章を読みながら、構造化できると何か足りない観点がないか?など気が付くことができます。

これはロジカルシンキングの視点。文章を鵜呑みにせず、足りない観点に気づけるかどうか。

こういった考え方ができるようになるためには相当な時間がかかると思いますので、じっくり腰を据えてできるといいですね。


●コウモリの世界——「哺乳類の5種に1種はコウモリ」

読解から派生して、コウモリの生態について深掘りしました。


「コウモリって哺乳類なんだよ。哺乳類は約6000種類いるんだけど、自力で羽ばたいて飛べるのはコウモリだけ。」

「モモンガだって飛んでんじゃん!」

「あれは"落ちてる"んだよ。滑空って言って、高いところからスーッと滑るように降りてるだけ。コウモリはパタパタ羽ばたいて飛んでる。全然違う。」


さらに、哺乳類約6000種のうちコウモリは約1300種。つまり5種に1種はコウモリ。げっ歯類(ネズミの仲間)は約2360種で、この2グループだけで哺乳類の60%以上を占めます。


「じゃあ人間は何種類いると思う?」

「3種類! アジア人と、アメリカとか……あと黒人の方。」

「国じゃない!?でも、それだと多すぎるか……」

「言葉かな……?」


いろいろ考えてくれました。

でも答えは「1種類」。

黒人だろうがアジア人、白人だろうが、国際結婚もあるし、継続的に子孫を残していけるから——生物学的には「1種類」なんです。

ここで、ある子の発言をきっかけに「そもそも"種"ってどうやって数えるの?」という問いに発展しました。

6000種類と言うけど、「種」とは何か?その定義自体を考えないといけない。

まさにクリティカルシンキングの姿勢ですね。


さらに「コウモリはなぜ逆さにぶら下がるのか?」という話へ。

鳥は飛ぶために体が軽くなるよう進化しているけど、コウモリは哺乳類。

鳥のような体の構造をしていないので、筋肉を削って削って体重を軽くして飛んでいる。

その代わり、地面に立つ筋肉がない。だからぶら下がって、落ちながら飛ぶんです。


●文章の段落構造を掴む


設問だけでなく、5つの段落がどんな役割を持っているかも確認しました。

1段落目:テーマ(これから何の話をするか)

2〜3段落目:原因(なぜそうなったか)

4〜5段落目:結果(それによって何が起きたか)


「段落ごとに何が書いてあるか意識しながら読むようにしてね。」


🧠 クリティカルシンキング


テーマ:クラス対抗リレーの選考問題(ケーススタディ・続き)


前回から引き続き、「桜山小学校のリレー選手選考問題」に取り組んでいます。


クラス対抗リレーの8人の選手のうち1人が怪我で出場できなくなり、運動会まで残り10日。補欠から誰を選ぶか——クラス内で意見が分かれています。


まず「このお話、どんな話だった?」と自分の言葉で説明してもらいました。

最初の子は、プリントを見ながら「発表会3日後、田口さんが足首を……」と本文を読み上げ始めました。

「読むんじゃなくて、自分の言葉で簡単に説明できる?」

すると別の子が「えっと、桜山小学校の6年生がリレーに参加して優勝を目指す話。」とまとめてくれました。

なかなかいい要約です。

「つまり、簡単にいうとどういうこと?」を考えられるかどうか——この力はクリティカルシンキングに限らず、ぜひ身につけてほしいと思っています。


前回、「人を選ぶ前に、まず"何のために"を決めないといけない」——つまり、基準を決める前に目的・目標を共有する、という考え方を学びました。


今回は宿題で考えてきた「目的」を発表してもらいました。

「勝つこと。」

「なぜ勝つことが目的だと思う?」と掘り下げると、勝つために頑張る過程そのものに意味があるんじゃないか、という趣旨の意見が出ました。


ここで、「勝つことが目的じゃなかったら、足の速さで選ぶ必要ある?」と問いかけました。

例えば「背の高さで選ぶ?面白さ?勉強できるかどうか? ピアノやってるかで選ぶ? 左利きで選ぶ?——勝つためには関係ないでしょ。」

基準を決めるためには、その前にまず「何のために」を決めないといけない。

目的が違えば、基準も全く変わる。

この構造を、具体例を使って一つずつ確認しました。


このケースではたくさん学ぶことがあるのですが、最も学んで欲しいところはこの点です。

つまり「目的と手段が一致していることの重要性」。


また、ケーススタディの中には「去年失敗したから、今年こそ走らせてあげたい」というエピソードも登場します。

これは「勝利」とは違う目的——「思い出」や「借りを返す」という動機です。

「走りたい人に走らせるっていう決め方もあるよね。でもそれって"勝つ"とは違う目的だよね。じゃあこのクラスはどうするの?——それをまず決めないと、話が進まないんだよ。」


これは相当難しいテーマです。

「大人でも難しいよ」と伝えました。


次回の宿題は、①自分がこのクラスならリレーの目標・目的を何に設定するか(理由つき)、②クラスへの提案、③予想される反論と、④その反論への再反論——の4つ。


「これ難しいな。」


とても難しいです。

でも「必ず話し合いには反対する人がいる。大事なのは、喧嘩じゃなくて話し合いをすること」——このことを伝えました。

「でも、反論できないくらいちゃんと説明できればいいんじゃない?」

とたくましいことを言っている子もいました。笑



太郎塾では体験授業を随時受け付けています。

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