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2026年4月|小学5年生授業レポート②

  • 4月9日
  • 読了時間: 4分

📘 論理国語


テーマ:対比、言葉の分解


前半は「言葉の整理」。

対義語のペアを確認するところからスタートしました。

明るい⇔暗い、集合⇔解散、勝利⇔敗北……。


ここで問いかけたのが「未明」という言葉。

意外に分からない人も多い。

夜明け前の朝3〜5時くらいのことです。

こうしたテキストで出てくる素通りしがちな言葉も一つひとつ丁寧に押さえて、語彙力を強化していきます。

単語帳をみて覚えるって味気ないですよね💦


次に「抽象から具体に分解する」練習へ。

道具→台所道具と工具→鍋・フライパン・ペンチ……というように、言葉を「抽象」から「具体」に分類していきます。

ブレイクダウンと言ったりもします。


「工具の下にネジか、、、工具っていうより材料だよね。」

と生徒が鋭い指摘。


ネジは工具で使うものだけど、工具そのものではない——こうした「ん?ちょっと違うぞ」という気づきが大事です。

「そうだな、使われる方だもんな」と共感しました。

厳密にどうか?はあまり重要視していません。

このように、与えられたものを「そういうものなんだ」と思考停止で受け入れないクセが少しずつ身についてきているのが非常に素晴らしい進歩だと感じます。


🏺 長文読解&探究


題 :茂木健一郎 著「脳科学とスポーツの関係についての論理的説明文」

語彙:潜在・顕在、時々刻々、意思決定、インプット・アウトプット、秘訣

今回の文章は、「スポーツができる人と勉強ができる人は別だ」という一般的なイメージに対して、「実はスポーツにも全脳が使われている」と論じる内容です。


まず生徒が音読しながら、語彙、文章の意味、段落ごとの役割を確認していきました。

第1段落は「問題提起」、第2段落は「主張」、第3段落はサッカーを使った「具体例」、第4段落はスポーツ全体への「一般化」。


「3段落目でサッカーの話しかしていないのに、4段落目でスポーツ全体の話に一般化している。」

筆者の論証の弱さを指摘することで、「書いてあることを鵜呑みにしない」「賢く疑う」という読み方を自然に伝えていきます。


●探究:脳科学から広がる学びの世界

①人は1日に何回意思決定しているのか?


「人は1日に何回決めているか。」という問いに、ある子が即座に「だいたい3万回。」と回答。

「おお、すごいね!」と驚きました。

教養の高さが伺えます。


実際にどれくらいの頻度なのかを計算してみました。

16時間稼働で計算すると、約1.6秒に1回。

ドアを開けるかどうか、右に行くか左に行くか、何をしゃべるか、消しゴムを先に持つか鉛筆をもつか——すべてが意思決定です。


②①の続きでスティーブ・ジョブズと「決定疲れ」


「この人誰?」と写真を見せてみると、「Microsoftの人」という答え。

正解はAppleの創業者、スティーブ・ジョブズ。

毎日同じ黒のタートルネックを着ていた理由は、「服を選ぶという決定を人生から消したかった」から。


日々重大な決定をし続けるCEOだからこそ、些細な判断にエネルギーを使いたくない。

これが「決定疲れ」の回避です。


裁判官の釈放判断率のデータも紹介しました(これは本当に驚くデータです)。

朝は65%だった釈放率が、お昼前にはほぼ0%に。

昼食後にまた65%に回復する。

脳も筋肉と同じように疲れるんです。

だから休憩が大事。


●長崎銘菓「一〇香(いっこっこう)」で休憩

脳のエネルギーの話の流れで、長崎の有名なお菓子を持参しました。1844年創業という歴史や、保存のために硬い材料で作っていたこと、膨らませた結果中が空洞になったというエピソードまで——食べながら学ぶ、探究的な休憩時間でした。

普段たべているお菓子の話から「医食同源」という言葉にも自然につながりました。

医療と食事は同じ——毎日の食事で健康を保てば薬は必要ないという考え方です。

ある子が「まあ、それはないでしょう!」とツッコむ場面も(笑)。


🧠 クリティカルシンキング


テーマ:「努力と才能、どちらが成功に重要か」——言葉の定義と分解

今回は、いきなり「どっちが大事?」と議論するのではなく、その前段階——「言葉の定義を決める」ことから始めました。


「成功って何? 努力って何? 才能って何? この言葉を正確に決めておかないと、議論ができないよ」


ミニ四駆を例に出しました。「もっと速くしたい」と言ったとき、

今20秒のタイムを15秒にしたいのか、1秒にしたいのかで、やることはまったく変わる。

「速い」という抽象的な言葉を、具体的に定義することの大切さです。


才能についてもヒントを出しました。「大谷翔平は190cm。身長は努力でどうにもならない。これも才能だよね。」

この作業は、以前のクリティカルシンキングで学んだ「分解」そのもの。

大きな概念を小さな要素に分けて考える力を、実践的に使っていきます。


宿題として、次の4つの問いを出しました。


① 成功にはどんな種類(パターン)があるか

② 努力にはどんな種類があるか

③ 才能にはどんな種類があるか

④ 成功にはどんなレベルがあるか


「超むずいからね」と伝えました。

大人でも簡単には答えられない問いです。

でも、ここまで考えて初めて、自分の意見に根拠が生まれる。

次回、それぞれが考えてきた「分解」をもとに、いよいよ自分の意見を書いていきます。


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