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2026年4月|小学5年生授業レポート④_0422_Wed

  • 4月23日
  • 読了時間: 6分

📘 論理国語

テーマ:「文の要点と飾り」——日本語の骨格を見抜く


前回までに学んだ「文節の切り分け」からの続きで、今回は文の中身を構造として摑む練習に進みました。

「文の要点となる主語・述語・目的語、その他は修飾語」です。


前回までにやった「対比」の考え方で、言葉を要点↔修飾語の二つに分解しています。

対比などの関係性を理解するための論理は、物事を整理して構造化して理解するために本当によく使います。

めちゃくちゃ重要です。

主語述語を見つける順番は、述語→主語の順で、この理由は日本語には主語が省略されることが多く、ない場合があるからです。


ここから自然と、日本語と英語の構造の違いに話が広がりました。

「英語には5つの型があり、語順によって単語の役割が変わってくる一方で日本語は、言葉の順番がバラバラでも”が”や”は”などの助詞によって、その言葉の役割がある程度わかる」

個人的には、英語の話は「日本語を相対化して眩めるため」に出しています。

母国語は普段意識しないから、外側から見ないとその特徴が見えてきません。

5年生には少し先取りの話ですが、こういう「比較することで自国語の形がくっきりする」瞬間に気づいてほしいと思っています。

これも対比(比較)という考え方ですね。


🏺 長文読解&探究

題 :「言葉について」・『考える方法〈中学生からの大学講義〉2』 古井由吉

種類:説明文・評論文

語彙・文法:言語体系、明治維新、モノリンガル、バイリンガル、あらかた、二重否定

要約:日本語は世界的に見てかなり変わった言語体系。世界の多くの国では2か国語以上を使いこなすバイリンガルが当たり前だが、日本は日本語だけで完結する珍しい国である。

一方で、日本語はかなと漢字を切り替えながら読み書きするため、バイリンガルであるとも考えられる。

そのため、明治維新期には「認識」「観念」といった訳語が次々に生み出されたことで西洋文明を急速に吸収できた。


今回から宿題のやり方が変わった初回なので全七段落の文章を、音読しながら一段落ずつ要約し、丁寧に読んでいきました。


そして「ないはずがない」のような二重否定。

「普通に"ある"って言えばいいのに、二重否定することによって、強調しているということ」と、修辞的な効果も学びました。


”バイリンガル”をきっかけに広がった接頭辞の話です。

数字を表す「モノ、ジ(=バイ)、トリ…」

「TNT」は、マイクラの影響もあってか小学生は良く知っています。

爆弾ですね。

TNTはトリニトロトルエンの略で"Tri-Nitro-Toluene"と書き、"Tri"が3を表しています。

トルエンに、ニトロ基を3つくっつけたもの。

トライアングルもそうですね。

このように知識を拡張していけると学びが楽しくなります。



こんな一文が出てきました。

「日本語というのは、言葉と国籍が直結した、いわば体質的な言語だということです。」

なかなか難しい一文ですが、ある子は

「日本語の言葉は、日本人にくっついているって感じかな?」と答えてくれました。

かなり理解ができていて驚きました!

「”日本語を話す=日本人”と認識できる」ということを筆者は言いたいようです。


接続詞の空所補充もじっくりやりました。

今回は前後の因果関係を読み解く内容が初めて出てきてやや難しそうでしたが、次回以降は今回の学びを活用してくれると思います。


●探究①

日本の歴史上最大の革命とも言われる明治維新について触れました。

調べてきたよ!と「中央集権化」という言葉で説明してくれた子もいました。

これは廃藩置県と関連があり、この時代を掘り下げると、夜が明けてしまうのでかいつまんで説明しました。

歴史は面白いですね!

ビットコインをはじめとする暗号通貨は非中央集権を実現したとものですね。 いずれ解説したい。


●探究②:おっとっとの工場と、コカ・コーラの国ごとの味

おやつを食べながら広がった話もありました。

「おっとっと、どうやって作ってるんだろう。」という声から、食品工場の品質管理の難しさに話が広がりました。

「工場の温度!」「腐らないようにすること!」

色んな意見が出ましたが、私が伝えたかったことは「コントロールしにくいものは何か?」です。

それは虫のコントロールです。

どこからともなくやってくる小さな虫が一匹でも入り込むと大変ですよね!

前職で非常に神経を使いやっかいだと現場の人から聞いたことがあります。


そして「コカ・コーラは地域によって味が異なるか?」という話になりました。

「違うと思う!」

「どうしてそう思う?」

「コーラ一本一本やつくる機械も個体差があるから。」

機械やモノづくりが好きな子の答えで、別の領域にも知識を展開できているなと感心します。

(そういう意味ではなかったので)じゃぁ質問を変えて

「販売する地域によってコカ・コーラの味を変えているかどうか、どう思う?」

「う~ん、一緒だと思う。」

「コカ・コーラのレシピは知られちゃまずいって聞いたことがあって、たくさんあると大変だから」

論理的ですね!


実は味は変わります。

理由は、消費者の好みに調整していることと原材料が違うことが挙げられます。

メキシカンコーラはサトウキビ由来の砂糖を使っていて、世界一美味しいと評価する人もいるらしいということは、その場でWEBで検索してみて分かりました。

こういう「普段飲んでいる物の裏側」の話から、同じブランドでも地域で最適化されているという「多様性」の話に広がっていきました。

経営学では「Think Global, Act Regional」という切り口で学んだりします。


また、上記の様に回答者の回答を聞いて「あ、意図が伝わっていないな」と感じ取って「”問いを変える”ことで、意図が明確に伝わる様にする。」という考え方も学んでほしいなと思っています。

こういう話を授業中に一つ一つ取り上げていると時間がなくなってしまうので、逐次説明はできないのですが、私との問答・議論によって思考に磨きがかかってくることを期待しています。


また、経営戦略における「STP分析」の話は、思考のフレームワークとして面白いのでいずれどこかで触れられればと思います。


🧠 クリティカルシンキング

テーマ:「オットーの斧」——情報整理/事実と意見を切り分ける


今週からいよいよ、新しいケース「オットーの斧」に本格的に入りました。

登場人物はオットー、妻エルザ、子どものフィン(8歳)とリナ(5歳)、そして森の神様。

半年前にエルザが倒れて、日に日に弱っている。薬には金販10枚が必要。でも誰も貸してくれない——そんな状況で、森の神様が金の斧を差し出して「これはお前のものか」と問う。

金の斧の寓話に似ていますが、こちらは「正直者は報われる」という保証がありません。


この日、まず伝えたのは「火事の時は、高台に行け」という比喩でした。

これは「全体の状況を確認する必要性がある」という意味です。

今回の宿題のテーマと直結する「情報整理」です。


次に事実と意見の切り分け。

論理国語でもそのうち出てきますが、この切り分けは非常に重要です。

ディズニー映画の「マイ・エレメント」にも一瞬だけ登場します。


例えば、"体温が39度です"——これは事実。"熱っぽい"——これは意見。

この意見で診断はできない。間違っちゃうかもしれない。

"美味しい"は意見。でも"旨味成分のグルタミン酸がこれだけ入ってる"——これは事実。

身近な例で切り分けの感覚を掴んでもらいました。


次回はオットーの回答にはどういう選択肢があるか?です。

「本当のことを言う。」「嘘をつく。」ほかにあるか?を考えてきてもらいます!

次回も楽しみです!


GWに入るため次回は5月13日(水)です。


体験授業のお申し込みはこちらから▼

https://t-serendip.hacomono.jp/home

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