top of page

2026年5月|小学4年生授業レポート②_0518_Mon

  • 5月19日
  • 読了時間: 7分

2026年5月18日


夏日が増え、初めてクーラーを入れ、おやつはアイスでした。

みんなチョコモナカジャンボを選びほおばっていました。笑


📘 論理国語

テーマ:主語・述語・目的語の復習 → 助動詞のはたらき


問題文に出てくる語彙も写真や動画で確認しながらしっかりとイメージを持てるように取り組んでいます。

語彙:鉄橋(てっきょう)、九官鳥、潤す、バレエとバレー


時間はかかってしまうのですが、国語にはこういった文章を理解する、解像度をあげる丁寧さが必要だと思っています。

また、分からないものを放っておかない癖をつけてほしいなと思います。

カリキュラムを進めることも大事なのですが、少人数であることを生かして「しっかり定着させること」に重きを置いています。

女の子から「肌を潤す」という言葉が出てきて、男子にはなかなか無い視点だなと思いました。笑


助動詞のテーマでは、全員英語を習っているようなので、助動詞を知っているか聞いてみましたが、あまりピンと来ていない様子でした。英語の助動詞(can, will, may, should, mustなど)にも少し触れました。

小学生はあまり文法をやらないようですね! (個人的には公立小学校でももう少し文法に触れてほしいです)


🏺 長文読解&探究

題:野田道子『植物は考える生きもの!?』

語彙:アレロケミクス/アレロパシー、警かい、リママメ、ナミハダニ、チリカブリダニ、ベータオシメン、ジメチルノナトリエン

要約:植物が自分の気持ちを他の植物や動物に伝えるために出す物質を「アレロケミクス」、それが他の植物や動物にあたえる作用を「アレロパシー」という。一本の木に害虫がつくと、近くの木は虫にたいする防衛体制にはいる。たとえばリママメがナミハダニに食べられると、リママメは「あぶない、気をつけなさい」とベータオシメンやジメチルノナトリエンという物質を出して仲間に危険を知らせる。同時にその匂いを目印に、ナミハダニを食べてくれるチリカブリダニが駆けつける。動けないはずの植物が、化学物質を使って仲間に警報を出し、しかも“援軍”まで呼んでいる──そんな驚きの生存戦略を紹介した説明文です。


植物が自分の気持ちを他の植物や動物に伝えるために出す物質を「アレロケミクス」、

それが他の植物や動物にあたえる作用を「アレロパシー」という

※アレロケミクスはアレロケミカルとも言うようです。


とても簡単に、アレロケミクスは物質であり、それによる作用をアレロパシーであると整理しました。


今回は指示語が多かったので、その指示語が何を指しているのか確認しながら進みました。

少し時間をかけたのが、「それはベータオシメン、ジメチルノナトリエンという、舌をかみそうな名前の物質です」の一文。

「『それ』って何を指してる?」「何が物質なの?」と粘り強く問いかけました。

最初は「チリカブリダニ?」「ナミハダニ?」と取りちがえる子もいました。

問題は解けているのに、正確に読めていないことが、こういった問いかけをすると良くわかります。


本文を前にさかのぼると、「あるにおい」という言葉が出てきます。

「そう、『あるにおい』っていうのが、この物質ですよってことね」と着地しました。

代名詞が指している中身を、本文の中から見つけて置き換えてみる。

地味ですが、読解の重要なところです。


●アレロケミクスの探究

探究は以下の問いで行うことが良いと私は思っています。

これはいずれちゃんと時間をとって説明したいと思います。

<探求に関する問いの型>

①Really?(本当に?)     ➡論理的なつながりを疑う。AだからBは本当か?

②Why?(なぜ?)       ➡なぜ、そう言えるのか?根拠は何か?

③So What?(だから何?)   ➡つまり何が言いたいの?ほかの分野に応用できないか?

④What else?(他には?)    ➡それだけか?ほかに無いか?

⑤What if?(もし~だったら) ➡仮定を置いて考える。もし自分だったら、、、?


今回は④を使いました。

本文では「警戒のアレロケミクス」として、仲間に危険を知らせる物質が紹介されています。

アレロケミクスは警戒のアレロケミクス以外に無いか?をみんなで考えてみようと試みました。


「今回の文章では、植物は何のためにアレロケミクスを出してるんだろう?」

ある子が「自分の身を守るため」と答えてくれました。

そうです。

そこから生物は、増えることを念頭に行動しているという前提を話し、

ではその為に何をしなければならないか?

「逃げる!」と人間の発想で答えてくれたところで、「いや、今は植物の話ね(笑)」とツッコミを入れつつ、植物ならではの戦略にスイッチ。


<アレロケミクスを大別すると>※ロジカルシンキング

A)攻めのアレロケミクス

 └①仲間の育成を促進する

B)守りのアレロケミクス

 └②他の植物の育成を阻害する

 └③食害の抑制

   └ア)直接(自分で守る) 

   └イ)間接(守ってもらう)例)自分の敵の敵を呼ぶ(ナミハダニにおける、チリカブリダニ)


今回の文章に登場するアレロケミクスはB-③-イです。


具体例として、「クルミの木の下では他の植物が育ちにくいって言われていて、それはクルミから他の植物の育成を阻害するアレロケミクスが出ているから。」

肉食動物や昆虫が、自らの爪や牙、体などの武器を磨くのと同様に、植物も目に見えないところで化学戦争をしていたのです。

よくよく考えれば生存競争している生物という観点で、戦いは当たり前ですが、こういう視点を得られることは読書の良いところですね!

これから野生の植物見る視点が少し変わるかも知れません。

アレロケミクスといえば、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、クルミなどです。

授業の最後は、意外に実物を見るのは珍しい「クルミ」を実物で触ってみるため、外へ移動。

かたい殻をどう割るかで盛り上がり、トンカチでカコン!とやってみました。


🧠 クリティカルシンキング

テーマ:「オットーの斧」── 嘘をつくか、正直を貫くか/失うものは何か


病気の妻エルザを救うために金貨が必要な木こりオットーが、川に落とした鉄の斧の代わりに森の神様から「これがお前の落とした金の斧か?」と問われる場面です。

前回は「正直に言う/嘘をつく」の二択以外の選択肢を考え、今回は神様が「はい・いいえでしか答えるな」と言ってきたら、どっちを選ぶ?という宿題を持ち帰ってもらっていました。


今日は、その宿題の回答をみんなに発表してもらいました。


・本当のことを言う。嘘はついちゃダメだから。

・嘘ついて金の斧をもらって、エルザを助ける。自分一人が嘘ついて、妻やお母さんに会いたい子供たちが助かるなら、嘘をつく。


本当のことを言うといった子は「エルザが死んでしまってもいいってこと?」と聞くと、

「うーん、、、正直に言えば神様が何とかしてくれると思う。神様は何でもお見通しだから嘘をつく方が、怒られると思う。」

嘘をつくと答えた子は、「後でお金で返せばいいと思う」。


この問題の本質に迫るために、一旦整理しました。


①本当のことを言うと、エルザは死にます。

②嘘をつくと、エルザは助かります。


どっちを選ぶか?

こう決めると、②を選びます。

「エルザの命」と「自分が正直者であること」と天秤にかけると、エルザの命の方が重いという判断です。


ここで少し問いを変えました。

①「金の斧は向こう岸に居る木こりが使っているもので、それを落とした場面をオットーが見ていました。この場合は?」

→「それでも金の斧をもらう」

②「さらに、その木こりの妻も同様の病に伏せており、その金の斧が無ければ助けることができません。」この場合は?

→「その人に子供がいないなら、嘘をついて金の斧をもらう」

③「ではさらに、その木こりにもオットーと同じ年齢の子どもが二人いることが分かりました。」この場合は?

→「それなら、嘘をついちゃいけないかな。。。?」


ここで時間になったので、次回に持ち越し、その後のストーリーまで読んで最後の議論をしたいと思います。


どちらかが正解というのは無いけれど、どちらかを選ばなければならない。

どちらを選んだとしても何らかの犠牲が出る場合に、どう考えるのか?


頭を悩ませる問題です! それもあっておやつで頭のエネルギーを補給しています。


太郎塾では体験授業を随時受け付けています。

「国語力・好奇心・考える力」を育てたいとお考えの保護者様、お気軽にお問い合わせくださいね!


▶ 無料体験のお申し込みはこちら


▶ 太郎塾の公式Instagramはこちら

最新記事

すべて表示
2026年5月|小学4年生授業レポート③_0525_Mon

論理国語は助動詞・助詞の穴埋めに挑戦、「シン読解力」でも注目の訓練でした。文章読解では世田谷区の五島美術館に保管されている『源氏物語絵巻』を探究。クリティカルシンキングは『オットーの斧』後編で「自分は騙せない」という小4の洞察に、私もハッとさせられた一日でした。

 
 
 
2026年5月|小学4年生授業レポート②_0520_Wed

助動詞の導入、説明文『植物は考える生きもの!?』でアレロケミクスによる化学戦争を学び、クリティカルシンキング「オットーの斧」で“嘘か正直か・何を優先するか”を考えた、小学4年生水曜クラスの授業レポートです。

 
 
 
2026年5月|小学5年生授業レポート②_0520_Wed

論理国語は形容詞・形容動詞を学び、「曲だ」が名詞+だであることを確認。長文読解は金閣寺の評論文から「サビ頭」、金閣寺が建てられた理由、室町の人口や寿命へと探究が広がりました。クリティカルシンキングは「オットーの斧」、誠実さと命を天秤にかけるジレンマに挑みました。

 
 
 

コメント


bottom of page