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2026年4月|小学5年生授業レポート③_0415_Wed

  • 4月17日
  • 読了時間: 7分

今日は新しい仲間も加わり、いつもと少し違う空気の中で始まりました!


📘 論理国語:「広げて深める」思考の土台づくり


今回から新しく参加してくれた子がいたので、復習も込めて「論理エンジン」とは何かというところから説明しました。

「文章を理解したり、何かを考えるための土台となるのが論理エンジンだよ」と伝えました。

「これがわからないと、文章が正確に読めないんだよ」と、なぜこれを学ぶのかという「そもそも」の部分を、しっかり共有するところから始めています。


中学生、高校生、大学生と年齢が上がるにつれ、インプットする量が増え、それに伴い一人で勉強する時間が増えます。

その際に必ず行うのが「文章を理解する」「人の話を理解する」という行為です。

この行為をせずに何かをインプットすることは不可能です。(芸術はこの領域に留まらないかもしれません)

国語ができないと学習効率も落ちますし、一人で勉強できなくなってしまいます。

例えば、大学受験の赤本を解いて解答・解説を読んで理解できないと、それ以上進められなくなってしまいます。これを想像すると結構ゾッとします。

もちろん大学受験だけでなく、ありとあらゆる資格試験、未知の研究などももちろん同じです。

なので、こんなにも国語にこだわっているのです。


さて前回までに学んだ「具体と抽象」と「対立する言葉(対比)」の復習をしました。

この二つの考え方を整理した上で、最も伝えたかった「横に広げるのが対比、下に深めるのが具体と抽象。」を伝えました。


前回の宿題だった「調理道具」の対比構造の答え合わせも行いました。

「昭和初期まで使われていた調理道具としてかまど、おかまがあり、それに対して現在はガスコンロ、炊飯器がある」という構造を確認した上で、

「実はガスコンロとかまどが対になっていて、昭和のおかまが今の炊飯器につながっている」という、具体同士の対応関係まで掘り下げました。


「おかま」って何?という質問が出たので、WEBで写真を探しました。

「炊飯器を使わずにお米を炊くおうちもあるよね」というと「うちもそうだよ!」と教えてくれました。

私が火でご飯を炊くのはキャンプの飯盒炊爨くらいです。


今回の新しいテーマは「文・文節・単語・自立語・付属語」です。

個人的には「学校でも扱うテーマだけれど、考える力を養うという観点ではそこまで大きな意味はない」と思っています。

ただ、日本語の仕組みを知ることは文章を正確に読むための基礎にはなるので、軽めに、でもしっかり押さえるというスタンスで進めました。


🏺 長文読解&探究:千住博の評論文で「読み方」を鍛える

【題名・著者】千住博『芸術とは何か― 千住博が答える147の質問』(祥伝社新書)

【種類】説明文・評論文

【要約】絵画の見方は、鑑賞者自身の年齢や知識の変化、そして絵が置かれる環境によって常に変わり続ける。筆者はその変化を「生き物」にたとえ、同じ絵でも見るたびに印象が変わるのは、絵が変わったのではなく自分自身が変わっているからだと述べている。


全五段落の文章を音読しながら、語彙の確認と構造の把握を進めました。


まず、今回の文章に出てくる難しい言葉を一つひとつ丁寧に確認しました。

「モチーフ」は、「ゴリラの絵があったらゴリラがモチーフ、花を描いていたらその花がモチーフ」。

「必然性」は、「必ずそうなる理由がある、ということ。試合で負けたのは必然だった、と言えば、練習してなかったんだなという意味」。

そして「裏打ち」——これは着物の作り方から来ている言葉で、「きれいな花柄の生地だけだとペラペラだから、裏から丈夫な布を貼って補強する。見えないところで支えるということ」と説明しました。

言葉の意味だけでなく、その語源にまで遡って理解を深めるようにしています。


こんな一文がありました。

「モチーフは必然性に裏打ちされているべきものですから、西洋絵画において、すぐれた作品に描かれているものには、すべて意味があると言ってよいものです。」

なかなか手ごわい文章です。

特に「モチーフは必然性に裏打ちされている」

高校生でもこれを正確に解釈するのは難しいのではないでしょうか?

「絵画の中に描かれているものには、描かれている理由がちゃんとある」という意味です。


また、文章の中に「また」が2回登場し、それらが何を繋いでいるのか?

2つ目の「また」は優秀な二人ですが間違えていました。

文章を構造化してとらえる話もしつつ、解説しました。


🧠 クリティカルシンキング:「分ける力」と「ジレンマ」への入口

前回の宿題「成功にはどんな種類があるか」について、考えてきたことを発表してもらいました。

ある子は「人のため」「自分のため」「未来のため」の三つに分けてくれました。

面白い切り口ですし、その子の感性が見えてくる切り口にも思えます。


「この挙げてくれた3つの成功って、スパーンと分けられる? 人のための成功って、未来にもつながりそうじゃない?」

「確かに・・・」

つまり、三つの分類が重なり合っている——「かぶっている」んですね。

ちょうど春期講習の算数で習ったベン図を描いて、重なりのある分類になっていることを示しました。

また、「人(他人)のための成功」「自分のための成功」をどう切り分けるか?これもまた難しい問題ですね。

この「モレなく、ダブりなく」という考え方はMECEと表現されたりします。


この分解に正解はないものの「筋の良さ」「座りの良さ」は存在します。

しかし、ここにたどり着くためには何回も何回も色んなパターンを実際に自分の頭で苦しみながら生み出す練習をするしかありません。


なので、正解のようなものに到達できていることを現時点では求めていません。

一生懸命、時間をかけて考えたか?ここが最も重要です。

大変なのですが、私は生みの苦しみを経験するしかないと思っています。

そうすれば、時間はかかりますが必ずできるようになります。

七転び八起きで練習すれば自転車が乗れるようになるのと同じで、逆に練習しなければ例え運転の仕方を知っていても乗れるようになりません。


さて次回からはケースが変わります!

昔話をオマージュしたToi(問い) Storyシリーズです。


第一回は「オットーの斧」。

おなじみの「金の斧・銀の斧」に似た寓話。

登場人物はオットー、妻エルザ、子どものフィンとリナ、そして森の神様。

病気の妻の命を助けるためにお金に困っているオットーが、谷底に落とした鉄の斧ではなく、神様に「この金の斧はお前の斧か?」と尋ねられどうするか?というケース。


皆でケースを読みました。

次々にみんないろいろ話し出しました。

「正直に言えば、鉄の斧も金の斧ももらえるから正直に言う!」

「いやでも、そんなこと書いてないよ!」

「じゃぁ金の斧もらおうかな!」

「おれは正直に言うよ!」

(そういう簡単な話じゃないんだよと思いながら聞いていました笑)


金の斧の物語では「正直者は報われる」が前提ですが、この物語ではそれが保証されていない。

最終的には「自分がオットーだったらどうするか?」を考えますが、まず来週に向けてこのケースでは何が起きているのか情報整理の宿題です。

「おもしれぇ~!」と言っている子も居ました。

考えることが好きなんでしょうね!

さぁこの状況でどの様に立ち振る舞うのか、このジレンマにどう対応するのか。

子どもたちとの議論が楽しみです。


●また、これからの文章読解の宿題のやり方を体系的に書面に落として説明しました。

口頭では簡単に説明してはいましたが、学年が上がりちょっとずつ本格的に正式に取り組みます。


まず、「宿題は問題を解くことではありません。」

これは重要なメッセージで、

「今日の宿題は簡単だった!」

「全部合ってた!」

と、多くの子が言います。


でも、精読するなかで「言葉の意味」「文の意味」「接続詞が何を繋いでいるか」「筆者は何が言いたいの?」「その理由はなんだって言ってる?」

という様な質問をすると分からないことだらけです。

つまり、問題に正解していても内容が理解できていないということです。

これって本末転倒ですよね。


■これからの文章読解の宿題でやることは大きく2つです。

①語い調べ

②文章の構造化

-各段落を一文で要約する。

-要約したら各段落にラベル(「話題」「意見」「具体例」「理由」など)をつける

-全体を「はじめ・中・おわり」に三分割。(できる人は、論理的なつながりを書く)

-最後に全体を2〜3文で要約。


これができるようになったら、一人で本を読んでどんどん知識を吸収していけます。

また、論理的な思考力も鍛えられます。

おそらく初回は10%もできていないと思いますが、じっくり取り組みながら前に進んでいきます。


私も生徒の様子を見て、より良い方向に修正していきます。




太郎塾では体験授業を随時受け付けています。

「国語力・好奇心・考える力」を育てたいとお考えの保護者様、お気軽にお問い合わせください。

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